東京で働いていたのですが、貯金もかなりできて仕事にも飽きてしまったので地元に帰りました。帰ってきた頃にはもうすぐ30という年頃で、周りはほとんど結婚していたので、母も私に早く結婚して落ち着いてほしいと言ってきました。私もそろそろ結婚してもいいかな、と思っていたので母がもってきたお見合い話を受けたのです。東京の友人に話すとお見合い?と言われるくらい、今時お見合いなんてあるのかという感じですが、私の地元ではよくある話でした。きちんとした洋服で、料亭で初めてお会いしたその方は、あまり男前とは言えないですがとてもいい方で、結婚しても大切にしてくれるだろうな、という印象でした。

 

そのあと話していてもご友人も多そうで、趣味もアウトドアだったり、なぜそんなにお見合いが必要なのかしら?と思うほどでした。ただ、お家の話になるとその理由が少しわかりました。お家は大きな会社をされていて、家族は皆そこで働いている、そして強烈なお母さんがいらっしゃるらしく、嫁はそのお母さんの側近で働かないといけないとのこと。自由奔放に生きてきた私にはかなりきついことに思えました。しかし、お見合いの時点でこの話をするということは、それを飲めないと結婚は難しいのだろうな、と思いました。そして先方は気に入ってくださったようなのですが、こちらからは丁重にお断りをさせて頂きました。

 

お断りしてから、なんとなくブルーな気持ちで地元の喫茶店でコーヒーを飲んでいるとバッタリ、中学生の時に同じクラスだった男の子と会ったのです。なかなか仲良かった彼と久しぶりで話が弾みました。なんと彼も、東京で働いていたのを辞めて、こちらで事業を始めたばかりとのこと。なかなかうまくいっていて、あとは嫁探しだなと笑いながら話してくれました。それから何度か連絡を取って会うようになり、いつしかお付き合いが始まりました。今は結婚を前提にお付き合いしています。地元に帰ってきたからこその出会いに感謝しています。